| 晩白柚は一般に知られる赤い実のザボン(白柚)の一種で、その実は淡い黄緑色です。柑橘類の中では最大級で、直径は20〜25cm、重量は1.5〜2.5kg、重いものになると3kgを優に越えます。 |
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原産地はマレ−半島。味と香りが台湾在来の麻豆白柚(まとうぺいゆ)に似ており、熟期が遅いことから、晩生白柚 → 晩白柚と命名されました。別名・晩生白肉柚(ばんせいはくにくゆ)、オクテシロザボン。この晩白柚をベトナムのサイゴン植物園で発見し、栽培・普及に努めたのが、当時の台湾の農業技手で植物研究家であった島田弥市(しまだやいち)氏です。「晩白柚の父」と称えられる島田氏は熊本県八代郡東陽村の出身で、同村を全国有数のショウガ産地にし、「ショウガの父」としても知られております。また「ポンカン博士」としても有名で、その「美しき生涯」を植物研究に燃焼させた人物です。 |
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| 八代(やつしろ)地方は、かねてからウチムラサキと呼ばれる在来種のザボンが栽培されていたため、晩白柚が昭和5年鹿児島柑橘研究所、昭和10年に熊本県の果樹試験場に導入されると、急速に一般農家でも栽培されるようになりました。在来種よりもみずみずしく、独特の良い香りと柔らかな食味を持つことから、昭和40年代に入ると在来種より晩白柚の生産量の方が多くなりました。 |
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| 上記のように晩白柚は熟期が遅いため、従来の露地栽培では正月前の出荷には対応できずにいました。それを昭和52年、八代市の湯野果樹園でハウス栽培に成功し収穫期を1ヶ月以上早めることができました。正月前の出荷が可能になったばかりか、水気の多さ、果肉の柔らかさも飛躍的に向上しました。 |
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| 今では、八代地方のみならず熊本県の代表的な特産品として定着、お歳暮やお年始としても大変喜ばれる果物になりました。 |